団体に多く所属していてコロナ禍で気づくこと
2021.10.9…倦怠感は治り、通常の活動に戻った1日。でも昨日は本当にきつかった。あんなにやる気が出ない、気力が湧かない状況は初めてだったので、ワクチン予防接種の副作用として聞いていた情報を自ら体感したことに驚きがありました。そういえば新型コロナウイルスといえば、別のことで最近つくづく思うことがあります。これは私だけが感じているかもしれませんが、でも私の周りで今多く起きていることです。
私は現場主義を掲げているのでおそらく他の多くの人よりも沢山の団体に所属しております。地域、学校、親睦、慈善・ボランティア、スポーツ、趣味まで、私はプロフィールで所属団体を書くことが多くありますがとても全てを枠内に記載することが出来ないので、5〜6個を選んで書いて「など」をつけることがほとんどです。そしてその多くが役付をお願いされるので引き受けております。総会にも必ず出ますし、役付ですから、運営する側として前に出て説明したり、質問に答える側ということです。コロナ禍の前といえば、総会といえば得てして、総会の少し前の時期に理事会などを開いて内容を承認してそれを議案として出し、総会に来られる会員も少ないか決まった方ばかりで、特に大きな質問もなく終わってしまうというのがほとんどでした。発言をされる方のほうが稀といった状態です。しかし、コロナ禍でこの状況は一変したと思っております。例えば、この5月まで3年間やった中学校PTA会長として臨んだ総会。1年目は新旧役員といった限られた方々が集まって決まった進行の中で(私自身は読んだりはしませんでしたが)、ことが進んでいたと思います。おそらくコロナ禍前はどこも似たり寄ったりだったことでしょう。しかしコロナ禍で会員の皆さんを一堂に集めての総会が不可能になり、紙面総会が一般化して状況は一変したと思っております。紙面総会ですので、委任状参加で誰かに任せるのではなく、会員自ら総会資料を読んで賛否を表明することが必要になりましたから、これまであまり目を通してこなかった資料を通して、疑問点など感じたことを意見としてあげる機会が増えたのだと思います。これまであまりなかったような意見や考え方に触れる機会がそれだけ増えたことは間違えありません。そしてそれは会にとって、団体・組織にとって、私はとても健全であり、役員・執行部側としてきちんと説明責任を果たすことを形として求められますから、ここでも健全性・透明性が担保され、あるべき姿なのだと思っています。それだけに運営・執行部側は大変なので、これまで通りを望んで何もしなければ、ついていけなくなり、会としていろいろな危機にも直面することにもなるということです。つまり、会、団体も鍛えられるということなのです。
最近、相談事が多いとこれまでのブログにも書いてきました。もちろんいろいろな相談事があるわけですが、実はこうした私が所属している、いない団体を問わず、これまで通りの運営が出来なくなってどうしたらいいのかというものもなんと多いことか。また、コロナ禍での運営をめぐって会員同士の路線対立が表面化していることに助けを求めるものがどれほど多いかを実感しています。コロナ禍はこれまで(歴史を辿れば過去にもウイルス・疫病の蔓延はあっても現代に生きるものがこうした形で)経験したことがないものなので、人々に考え方の違いがあって当然なのですが、それが衝突したり、対立となって争いになっているケースです。くどいですが、これまでの運営ではあまり表面化しなかった会の運営などに及んでいる場合は、運営・執行部側にとってはとても厳しい経験であると理解します。でも、こういう時こそ、団体・会のあり方をもう一度見つめ直すチャンスで、年月が経つ中で当たり前が続き見失ってきたもの、運営・執行部側が忘れてきた大事なものを見つめ直す機会でもあるのではないでしょうか?それこそ基本となるのは、情報の出し方・見える化と対話だと私は思っております。そして、これまでこうだったからと片付けてしまうのではなく、凝り固まったものを一度この機会に見つめ直し、反対側の意見も柔軟に聞いてみたら新たなヒントも生まれて、道が開けるかも知れません。そうお答えするしかないのですが、間違っていますでしょうか?実は明日もまたある団体でその方向で答えてこようと思っております。
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