今回の選挙で思うこと
2021.10.31…これを書いている時点でまだ全体の結果が固まっていないが、ここまで大物と呼ばれて政界で一時代を築いてきた政治家、政権与党の幹事長、現職の大臣、大臣経験者、派閥の領袖、世襲議員として看板を持った政治家、そして選挙の神様とも言われた政治家が、小選挙区で勝てなかったことに驚きました。その中には、私がまだ政治の世界で駆け出しだった頃にお世話になった方や、以前は師匠として仕えた方もいらして、既存政党のあり方に嫌気がさして約10年完全無所属となって袂を離れてはいても、当時、特に平成7年に秘書としてこの世界に入った頃も思い出しながら、複雑な気持ちになりました。
政治の世界で長くいると、そこでの論理にあまりに覆われすぎて、世間の感覚とずれてしまったり、それはすなわち言っていること(特に選挙の時に聴こえの良いこと)と、実際に行っていることの乖離が国民に見えてしまっているのに、政治家本人がそれを見失ってしまっている、もしくはあえてそれを見ないで自分の権力維持を優先している方があまりにも多く、永田町のそうした論理に嫌気がさしている方の投票行動が、こうした結果に繋がっているのではないか。広く各選挙区を見ても、政党に関係なく、国民に近いところで意見を大切にしたり、地域で汗をかいている方が結果を出しているところを見ても、知名度や大物だと持ち上げられて高いところで自分は偉いとふんぞり返っているようでは絶対にダメだし、時代がそれを許さないことを常に心に留めて議員活動をしないと痛い目に遭うのだと思います。
それと今回、私は自民党中心にいくつかの選挙区を回りましたが(私は完全に政党に所属していませんので言えますが)、判で押したように今まで通りのやり方、選挙の仕方で変わらないところがありましたが、やっぱり時代の動きに対応出来ないと苦戦することになります。
改めて、学び、感じるものが選挙期間を通してありましたし、地方議員としての私も改めて自分への戒めとしても気持ちを引き締めて日々の活動を大切にしたいと思いました。
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