人を思いっきり活かす街、久喜市へ〜③
2022.2.24…今よく「誰も取り残さない」という言葉が使われる。しかし、本当に誰も取り残さないというならば、そのために「見る」ことであったり、「聞く」ことであったり、「知る」ことであったりを、現場である地域に出ることで本当の意味で感じない限り、感じようと努力をしない限りその言葉は達し得ないと思っています。そんな簡単なことではないはずです。
私の住んでいる久喜駅周辺からもっとも距離が離れた市内の地区、生活圏が久喜市というより他自治体である地域の方々と話す機会を頂いています。以前からそうなのですが、お話しの内容からは取り残されているという諦めの感情に近いものが返ってきます。不満に合わせて、怒りの声もありました。
私は地方議員ですから、そのもっとも利点である地域住民の声に近いところで活動ができます。だからいろんな分野で現場主義を貫いてきました。すると、一見制度を整えていても、そこから抜け落ちてしまう人がいたり、そこに達しえない人がいることが多々あるのです。例えば高次脳機能障害の方で何年も前から就職先が見つからず周囲からの誤解に苦しむ方がいます。また、がん患者の方がそしてご家族が病気との闘いのほかにも仕事のこと・生活のこと・周囲との関係で苦しんでいます。さらには、老々介護が特にそうですが、息子さん、娘さんがお一人で介護をされる故にお疲れになり、急に倒れてしまい介護が出来なくなった事例もありました。難病患者の方の思いが行政とかけ離れていること、そして私は福祉施設や子ども子育て関連施設に理事や役員でも関わってもいますから、預ける預かる側双方で、そんな簡単ではないことを知ることが出来ます。
だから誰も取り残さないというなら、最大限のやるべきことを尽くさなければならないのだと思います。本当に困っている人に、地域に、何が出来るのかを知るべきなのだと思います。特に医療や介護については待ったなしだと思っていますから、ここに早急に目を向けていかなければならない。元は管轄が違うとなかなか進まなかった犯罪被害者等支援も流れが出来れば条例化も出来たのです。管轄が自治体にあるもの、他の機関との協力が必要なもの、それぞれですが、今まで「例がない」「前例がない」ではなくどうしたら出来るのかを考えることで、ひとりでも多くの方々に目を向け、そしてバランスの良い地域づくりにも励んでいきたいと思っています。
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